大手炭素繊維メーカーの製造工程や成形過程で出たバージンクオリティの廃棄材であるプレコンシューマー品や、世界中から集まるCFRP製品の廃棄材をリサイクルし取り出したカーボンファイバーを使用したポストコンシューマー品のリサイクルで、環境負荷の低減はもちろん、新たなビジネスの構築も目指します。
炭素繊維の需要と供給が増加していく中で、ポストコンシューマーのリサイクルは大きな課題となっていました。以前はそのほとんどが埋め立てにより廃棄されていましたが、近年では様々なリサイクル技術が開発されてきました。
オクトカーボンワークスでは、ポストコンシューマーである炭素繊維製品を、自社所有の大型炉で複合化された樹脂を燃焼させる熱分解法で炭素繊維を取り出し、再利用しています。
廃棄物などの有機物を無酸素状態で加熱(蒸し焼き)することで可燃性ガスと炭化物などに熱分解し、再資源化させる装置です。4〜500℃で加熱された廃棄物から出る蒸気(=乾留ガス)が熱エネルギーとなり、炉内での二次燃焼として再利用されるので、約1100℃の高温で完全燃焼、炭化させます。また、ライン方式ではないバッチ式なので、廃棄物の品種変更やメンテナンスが容易に行えます。
カーボンに捉われない
自由な樹脂を